マーメイドステークス姉妹制覇 サラス・シャムロックヒル姉妹とその母ララア血統解説

2021マーメイドステークスはシャムロックヒルが見事な逃げ切り。半姉サラスに続いての姉妹制覇となった。母ララアが優秀であることは間違いないので、シャムロックヒル および その母ララアの血統解説を簡単に。 シャムロックヒルは開花すれば強いはずなので、追いかけていきたい。

目次

シャムロックヒルについて

シャムロックヒルのここまでの戦績

ここまで14戦3勝 2勝クラスを2走前に勝ち上がったばかり。重賞は2勝クラスの身で臨んだローズステークスが初重賞挑戦。未勝利卒業は10戦目というなんとも地味な戦績。

シャムロックヒルの得意とする競馬 舞台

ロングスパートを先行して押し切るのを得意としている。未勝利はスローの上がり勝負が多いので勝ち上がりに時間を要したが、積極策で自らロングスパートをかけることで血統の良さが開花してきた。
未勝利の上がり5F 12.2 – 11.9 – 12.0 – 11.7 – 12.1 (札幌2000)
1勝クラスの上がり5F 12.4 – 11.8 – 11.5 – 11.4 – 11.8 (札幌2000)
2勝クラスの上がり5F 12.3 – 12.0 – 11.7 – 11.8 – 12.0 (阪神2200)
マーメイドの上がり5F 12.3 – 12.0 – 11.7 – 11.6 – 12.0 (阪神2000)
マーメイドステークスは50kgで斤量に恵まれた面ももちろんあるが、内回り中距離に適性があるのは間違いない。一方中京2000のような瞬発力勝負の舞台では惨敗(ローズS・寿S)しており、わかりやすいタイプ

シャムロックヒルの血統

シャムロックヒルの血統解説

Storm Bird≒NijinskyとSecretariatのクロスを中心にキズナの母父Storm Catを強調した内容。ディープインパクト×Storm CatがSecretariat≒Sir Gaylordを中心に構築されたニックスであるので、そのニックスを継続強化した内容。Storm Birdクロスになるのでディープ×Storm Catよりも持続力に富む形になるのはイメージ通り。そこにきてSadler’s WellsもONしているのでスタミナ豊富といえば聞こえがいいが開花するか心配が残る。一方でSir Ivor Sir Gaylord Turn-toをクロスしてスピードの血も豊富であるので、開花すれば優駿となりえる素材。ディープ×Storm Catはリンク先をみていただきたい

今後のシャムロックヒル

開花を信じて買い続けてもいい存在であるし、ロングスパート合戦となれば実力を出せるので舞台を限定して狙ってみたい。阪神2000・2200はもちろんよいが、中山1800(中山牝馬ステークス)・2000で要注意。キズナ産駒であるが、瞬発力勝負は現在のところ苦手なので 一緒に買う相手は斬れるディープ産駒やカナロア産駒ではなく ややずぶめの血統の方がいい。

母ララアについて

ララアの血統

Nijinsky × Mr.Prospector × Tom Foolのアメリカン配合であるのであるが、Sir Gaylord – Turn-to関連血脈が6本もあり、NijinskyとSecretariatを持っているため ディープインパクト×Storm Catニックスを支えるには持ってこいの血統の持ち主なのである。ただNijinskyクロスとSadler’s Wellsを持っているため日本の馬場では重いのである。

ララアの産駒

ララアにはディープインパクト産駒も3頭いるのだが、2勝止まりである。一方でキズナ産駒のシャムロックヒルが4勝目。オルフェーブル産駒は2頭いて計8勝しているのが、面白いところである。
まずディープインパクトとの配合ではSir IvorクロスしてTurn-to血脈を多重しているのでスピードがあるかとおもいきやである。Storn Catが入ったキズナ方がララアに対する配合としては軽くなっている。これはディープ×ララアはNorthern Dancer特に母方クロスのNijinskyと産駒4代目にあるSadler’s Wellsが全面に出ることになってしまうからである。
一方でオルフェーヴル産駒の場合はオルフェーヴル内でノーザンテーストが3×4でクロスしており、多重Northern Dancerとなっても最も前面に出る血はノーザンテーストであるためそこまで重くはならない。確実性でいけばオルフェーヴルの方がキズナよりも高いはずである。
ちなみにオルフェーヴルは母方にSadler’s Wellsを含むと、成績が向上する。

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