紫苑ステークス２０２１　レースはやや緩めの持続力レースになることが多い。本番が阪神２０００で完全な持続力レースになりやすいので、ここを横綱相撲で押し切れば超有力候補となる。筆者の血統注目馬はプレミアエンブレムとスルーセブンシーズ

紫苑ステークス　過去１０年の傾向

紫苑ステークスの過去１０年のラップタイムがこちらの表（新潟開催の２０１４は除く）。例年ラスト５Fから４Fくらいで１１秒台の後半に突入することがおわかりいただけると思う。ただ前半スローであること芝が絶好の開幕週であることから１１秒台の後半ではそこまで馬にとってはきつくなく最後までLAPが落ちることは少ない。なのでやや緩めの持続力レースとした。

本番秋華賞施行の阪神２０００ｍは屈指の持続力コース

本番を見据えると阪神２０００ｍで行われる今年の秋華賞は屈指の持続力レースとなる可能性が高い。例年大阪杯が持続力レースになっていることからもコース形態がそういうレースを産みだしていると考えた方がいいだろう。大阪杯は春の連続開催の後半に行われるにもかかわらず後半５F目から当たり前に１１秒台のラップが続くレースなのである。
12.8-11.3-12.4-12.4-12.2-11.8-11.2-11.1-11.4-11.6　これはスワ―ヴリチャードが勝った１８年のラップタイム。前半遅かった分　残り５Fから激流となるのである。紫苑ステークスで余裕のある勝ち方をしないと本番では好走は望みえない

紫苑ステークスでよく馬券になる血統

過去５年　連対馬の特徴としてノーザンテースト　≒　Vice Regent　がうかびあがる。
２０年　２着　パラスアテナ　（父ルーラーシップ）　ノーザンテースト持ち
１９年　１着　パッシングスルー（父ルーラーシップ）　ノーザンテースト持ち
１９年　２着　フェアリーポルカ（父ルーラーシップ）　ノーザンテースト持ち
１８年　１着　ノームコア　（父ハービンジャー）　Vice Regent持ち
１７年　２着　カリビアンゴールド（父ステイゴールド）　ノーザンテースト持ち
１６年　連対馬該当なし
　５年で５連対である。

ノーザンテーストクロスのプレミアエンブレムとスルーセブンシーズを狙う

ここまで明確に傾向が出ているのであればノーザンテーストクロスの馬を狙いたい
該当は２頭プレミアエンブレムとスルーセブンシーズである。

紫苑ステークス狙い①プレミアエンブレム血統解説

ノーザンテーストの４×４強調がメインとした血統構成である。その父Northern Dancerは血統表内に多数溢れている。ノーザンテースト内で強調されるLady Angelaを通じてHyperion系、Almahmoudを結合している。少し問題になりそうなのはNureyev≒Sadler’s Wellsが５×４で一緒になって強調されてしまってシンプルさを欠いてしまったことは残念。　だがNorthern Dancerを共有するのでそこまではマイナスではないが、ずぶさや仕上がりの遅さを出してしまう可能性がある。ただ夏場に勝ってきた上がり馬だけに魅力は十分で開花している可能性もある。

紫苑ステークス狙い②スルーセブンシーズ

この馬はドリームジャーニー内ノーザンテーストのクロスにクロフネをぶつけ、ノーザンテーストを強調した配合。単にノーザンテースト　≒　Vice Regentだけではなく　クロフネ内のNearcticもクロスになるのでよりNorthern Dancerを強調することができる。