種牡馬分析 ディープインパクト産駒サトノアラジン 産駒の特徴・傾向を血統から分析

ディープインパクトの後継種牡馬候補サトノアラジン 2021年の新種牡馬。ここまでなかなかの好成績をあげている。そんなサトノアラジンを分析。

目次

サトノアラジンのプロフィール

父ディープインパクト

父ディープインパクトはクラシック三冠馬にして本邦リーディングサイヤー。主な産駒にコントレイル(クラシック三冠) ジェンティルドンナ(牝馬三冠)など多数

母マジックストーム

母マジックストームはアメリカ重賞勝ち馬。産駒にはラキシスとサトノアラジンの2頭のGⅠ馬が出ている。母系からは名種牡馬シャトーゲイが出ている。

サトノアラジンの競争成績

通算成績 29戦8勝
2歳時 3戦1勝
3歳時 7戦2勝
4歳時 7戦2勝
5歳時 6戦2勝 京王杯スプリングS スワンS
6歳時 6戦1勝 安田記念

4歳春にしてOP入り 初重賞は5歳の春 初GⅠは6歳と遅咲きの馬であった。

ラップ12.2 – 10.6 – 11.1 – 11.6 – 11.6 – 11.0 – 11.3 – 12.1の安田記念を追い込みで勝っている

サトノアラジンの競走馬としての特徴

脚質

重賞で勝ったとき、好走したときは追い込みが多かった。上り3F32秒台を記録した京王杯スプリングカップなどが特徴的であった。

距離

重賞勝ちは1400 1600mの芝に限定されている。条件戦でも2000mまでの勝ち鞍である。ディープインパクト×Storm Catの他馬と同じようにマイル前後~中距離を得意とするという認識でよい。

馬場状態

基本的に高速馬場が得意。重・不良馬場での重賞競走では惨敗していた。

サトノアラジンの血統

サトノアラジンの血統評価(競争馬)

サトノアラジンの競争馬としての血統評価はシンプルにディープインパクト×Storm Catのニックスを強調し、残りの部分があまり主張してこなかったことが最大の強みである。キズナの配合と特徴で一致するところも見られる。当馬はマイルを中心に良績が集中したが、マイルから中距離を得意とする配合である。姉ラキシスがエリザベス女王杯を勝利していることから気性の問題などがあったと思われる。

サトノアラジンの血統評価(種牡馬)

サトノアラジンの種牡馬としての血統評価はキズナの特徴をそのまま引き継いでいるかというとそういう訳ではない。母母方4代目にクロスしやすい血としてMr.ProspectorとNijinskyが並ぶため、この血ををいじってしまうとシンプルさを損なう可能性が高くなるため注意が必要になる。またこの血によってダートよりの配合になることもある。
サトノアラジンの母内においてStorm Cat とNijinskyがあるが、この血はBull Leaを共有する。このBull Leaは持続力に非常に優れた血で、スピードに優れたHail to Reasonとの配合でRobertoを出してしまうほどである。つまりサトノアラジン産駒はランダムに配合してもダート得意の馬を出してくるのである。そこにMr.ProspectorやBold Rullahといったアメリカ系ダート血統をクロスさせるとバリバリのダート馬誕生となる可能性が高い。

サトノアラジンの配合ねらい目

キズナと同様に強化ポイントは2つ

①Halo-サンデーサイレンス親子をクロスさせる

Almahmoud と Hail to Reasonを含むHalo サンデーサイレンスをクロスすると、多重クロスとなることの多いNorthern DancerとHail to Reason とをつなぐ役割を果たす。その血が最前面に出ることになると強調している血がはっきりすることになるので、活躍の確率が上がる。

② Secretariat ≒ Sir Gaylordのクロス

Northern Dancer と Secretariatを同時にクロスさせることによってStorm Catを再現している配合。ディープインパクト×Storm Catニックスの源泉となるクロスを継続強化していくことになる。

サトノアラジンの種牡馬実績

21年10月までに5頭が勝ち上がっている。
芝3勝 ダート2勝でやはりダート適性はもちあわせているようだ。

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