2022新種牡馬 マインドユアビスケッツ 産駒の傾向と配合パターン

2022年より産駒デビューする種牡馬マインドユアビスケッツの傾向を予想。自身はダートの短距離馬であったが日本実績のある血を沢山内包している血統。産駒は芝もダートも走れそうで大物輩出も期待

目次

マインドユアビスケッツのプロフィール

マインドユアビスケッツは2013年にアメリカで生まれた競争馬。2歳から5歳まで競争生活を送った。競争馬引退後は社台スタリオンステーションで種牡馬入り。2022年から産駒デビュー。

父 Posse

父PosseはDeputy Minister系のダートスプリンター。GⅠ勝ちはない。

母系

母系からは 祖母の子孫にエイコーンステークス(GⅠ)を勝ったSearch Resultsが出ている

マインドユアビスケッツの競争成績

2歳から5歳まで競争生活を送った。
2歳時の主な勝ち鞍 なし
3歳時の主な勝ち鞍 マリブステークスGⅠ(ダ7F)
4歳時の主な勝ち鞍 ドバイゴールデンシャヒーン(ダ1200)
5歳時の主な勝ち鞍 ドバイゴールデンシャヒーン(ダ1200)

マインドユアビスケッツの競争馬としての特徴

アメリカのダートの短距離を主戦場とした馬には珍しく差し・追い込み脚質である。
2歳時は振るわなかった。3歳の秋から3年連続GⅠを制しているため、晩成の成長曲線を示している。

マインドユアビスケッツ自身の血統

Deputy Ministerの3×4はその父Vice Regent 祖母Northern Dancerがクロスにならず影響は軽微。次いでBlushing Groom4×5 Hail to Reasonの4・5×6もあるがこれもその父・母ともにクロスになっていない。つまり明確に主張されている血がわかりづらいため、能力開花まで時間がかかったのである。
Deputy Ministerのクロスを除くと父の母方Raskaの中に主な前面に出たクロスをみることが出来る。つまりこの馬の強調したい血はRaskaでありRaska内は父父Blushing Groomはクロスに 父母Glorious Song内はその父Haloの血の中がほとんどクロス、母父Roberto内はHail to ReasonとBull Leaが母母はNearcticがといった具合である。
Raskaは父母相似形配合の馬でありもともと影響が強くなりがちなのであるが、それをマインドユアビスケッツの場合は母方からBlushin Groom Haii to Reasonでダメ押しした配合なのである。

マインドユアビスケッツの種牡馬成績

産駒はデビュー前
社台ステリオンステーションで種牡馬入り 初年度種付け料は200万円

マインドユアビスケッツ産駒の傾向

繁殖牝馬の傾向

社台スタリオン繋養ということもあり、サンデーサイレンス系牝馬との配合が多い。

芝・ダートの傾向

芝ダートともこなす血の構成であるため、基本的には互角。Deputy Ministerの影響が強くでればダート優勢。Haloの影響が強く出ればやや芝向きダートもこなす産駒になることが予想される。サンデーサイレンス系牝馬との配合が多いので芝を走る産駒が多く出るであろう。

距離適性

マインドユアビスケッツ自身は短距離を走っていたが、瞬発力勝負をするという珍しいタイプ。このようなタイプは距離が伸びても大丈夫であることが多い。血統構成上もDeputy Ministerの影響が強いためマイルから中距離までこなしていた可能性が高い。産駒はHaloが強調されることが多いと予想されることからマイル前後から中距離を得意とするパターンが多そうである。

マインドユアビスケッツの産駒配合成功パターン

産駒の配合の成功パターンを予想してみたい。

マインドユアビスケッツ産駒の血統特色

前面でクロスしやすい血が多いので強調されている血がわかりづらくなるパターンが多くなりそうである。Hail to Reasonが3本入っていること、産駒5代目にHail to Reasonに位置することが特色。

成功するパターン①Halo – Hail to Reasonの血を活かした配合

母方にHail to Reasonを複数本持ってくること。サンデーサイレンスの入った血統が多いのでまず1本確保するのは容易。他にSadler’s Wells CarleonなどがHail to Reasonを含むので一緒に持っている母がよい。位置の関係からは産駒の4代目にHaloがくるとHaloの強調がより明確化される。母がサンデーサイレンスの孫であることがよい。その場合はHaloの4×6にHail to Reasonの多重クロスが付いてくる。

成功するパターン②Northern Dancerのクロスを活かす

マインドユアビスケッツはNorthern Dancerはクロスにならなかったもののその父Nearcticをクロスさせている。このNearcticのクロスはスピードの補充には持って来いの血であるのでぜひ活用したい。
そのキーとなる血はノーザンテースト。ノーザンテーストの祖母Lady AngelaはNearcticの父である。更にノーザンテースト≒Vice Regentであるので ノーザンテースト Northern Dancer Nearctic (その父Nearco その母Lady Angela)とラインクロスがはっきりとできる。Northern Dancer内のAlmahmoudの血もHalo内などに豊富にあるためスピード不足に困るという産駒は考えづらい。

母父としておもしろい存在

母父としておもしろい存在を何頭か上げておく

母父ディープインパクト

ディープインパクトを母父に迎えるとHaloの4×6を先頭にHail to Reason Turn-toとラインクロスが発生し、はっきりとHalo強調が見て取れる。母母方にHaloがある場合はさらに期待が高まる。

母父エピファネイア

母父エピファネイアはHail to Reasonが4本 Robertoが産駒の5代目に位置するのでRobertoの5×5からHail to Reason Turn-to とラインクロスが発生する。距離の融通性を持った産駒が期待できる。

母父ダイワメジャー

母父にダイワメジャーを迎えると Haloの4×6 ノーザンテースト≒Vice Regentの5・6×4が産駒内で発生。ダート・芝どちらも走れるスピード豊かな産駒が期待できる。ただ強調している血がわかりづらくならないように他に前面で余分なクロスがない産駒を選びたい。

母父ステイゴールド系種牡馬

ダイワメジャーと同様にHaloとノーザンテーストの同時クロスが発生。母父オルフェーヴルの場合はよりノーザンテーストを強調できるので期待大

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