22年度新種牡馬 ミッキーロケット産駒の特徴・配合ポイント 血統から分析

22年度新種牡馬ミッキーロケットの分析をお届け。ほどほどにアベレージが稼げる種牡馬であると思われるが特にNijinsky×Mr.Prospectorの相性の良さを生かした配合の継続か、Neverbend血脈の強化のいずれかがおススメ。

目次

ミッキーロケットのプロフィール

父キングカメハメハ

父キングカメハメハは日本ダービーとNHKマイルCの2400と1600mのGⅠを両方制覇した名馬。種牡馬としてもリーディングサイヤーを獲得した他、ドゥラメンテ、ロードカナロア、アパパネなどの超一流馬を輩出した。

母マネーキャントバイミーラヴとその母系

母マネーキャンとバイミーラヴは英ナッソーS3着の実績がある輸入牝馬。5代母Hail Maggieの子孫にカーネギーダイアン。一族には英ダービー馬ジェネラス オースミタイクーン(マイラーズC)英チャンピオンSを連覇したトリプティクなどがいる。ヨーロッパの超良血ファミリー。

ミッキーロケットの競争成績

通算成績24戦5勝
2歳時 1戦
3歳時 10戦3勝
4歳時 7戦1勝 日経新春杯
5歳時 6戦1勝 宝塚記念
芝のレースのみに出走 1800m~3200mの距離を使われ勝ち鞍があるのは1800~2400m

競争馬ミッキーロケットの特徴

成長力

4歳になって初重賞制覇 5歳時に宝塚記念を制していることから晩成の傾向を示したといってよい。3歳の秋に神戸新聞杯で2着になってからは極端な馬場悪化に遭遇しない限り大崩れはしていない。

芝/ダート

ダートの適性は出走経験がないので不明

馬場状態

本格化とみられる3歳の秋以降の成績でみる。稍重の宝塚記念を勝っているので、馬場が渋ったほうがいいと思いきや、重馬場・不良馬場では結果が出ていない。

瞬発力

究極の瞬発力勝負の馬場では結果が出ていない。良馬場のGⅠ 4歳時の大阪杯では自身33.9秒の上がりをつかっているものの、上り最速を記録してはいない。後方からの競馬であった点も踏まえると、勝ちきるためには上がりの瞬発力が足らなかったと判断していいであろう。

ミッキーロケットの血統表

主なクロス
Mr.Prospector3×5
Nureyev4×4
Northern Dancer5・5×5・5
Mill Reef≒Riverman 5×5
Nijinsky6×4

ミッキーロケットの血統解説

主なクロスをみておわかりいただけるように、父キングカメハメハと母マネーキャントバイミーラヴの血は構成が似通っており、父母相似形配合といえる。中心に座るのはMr.ProspectorとNijinskyの良好な関係である。5代内のクロスだけでもNative Dancer Nearco Bull Dogを共有する2頭をそれぞれクロスさせたことでNorthern DancerとMr.Prospectorとの関係がグッと緊密になった点がこの配合の最大の長所。更にクロスしているBuckpasserはNijinskyとの間でBull Dog Menowを共有してニックス関係にあることが有名であるが、Mr.Prospectorとの間でもBull Dog Pharamond(Menowの父)=Sickeleを共有するため非常に相性がよい。このBuckpasserのクロスによってBull Dog Pharamondがクロスの土台を強くしている。
難点としてはNureyevの4×4が強く主張しすぎているために、強調された血が少々わかりづらいところがある。これが本格化までに時間を要した理由とみていいだろう。
また、日本向きの瞬発力の血は前面でクロスしなかったため、究極の上がり勝負は弱い。ということは血統表から読み取れる。

ミッキーロケットの種牡馬成績

2022年種牡馬デビュー 6月に早くもJRA初勝利をあげており、出足好調

ミッキーロケット産駒の特徴

まだこれから

ミッキーロケット産駒 走る配合パターン

①Mr.ProspectorとNijinskyを継続クロスさせる

 父ミッキーロケット同様にMr.ProspectorとNijinskyを同時にクロスさせることによって父と似通ったタイプではあるが成功する可能性が高い。ジョウショーホープの配合がこのパターン。Redgod系を母方に持ってくるとPharamondが強化される

②Mill Reef RivermanのNeverbend系を中心に組み立てる

 祖父キングカメハメハの成功配合にはNeverbendのクロスを持つものが多い。Sadler’s Wells≒Nureyevを作りニックス関係にあるNeverbendの血を活かす

③サンデーサイレンス系の特徴を活かす

サンデーサイレンス Halo系の母に対し、余分なクロスをつくらず、Almahmoud Hail to Reasonのクロスを活かしていく配合

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