種牡馬血統傾向分析 マイル王モーリス。 サンデーサイレンスのクロス持ち馬が多いが

産駒デビューから1年が経過したモーリス。現役時代は近年最強マイラーの1頭であったが種牡馬としての成績はどうだったのか?わかりやすい傾向があるのか探っていきたい。

モーリス自身の競争成績

年齢別成績

2歳時 3戦2勝 主な勝ち鞍 万両賞(500万下)
3歳時 4戦0勝
4歳時 6戦6勝 主な勝ち鞍 安田記念(G1)マイルCS(G1)香港マイル(G1)
5歳時 5戦3勝 主な勝ち鞍 チャンピオンズマイル(G1) 天皇賞(秋)(G1) 香港カップ(G1)

4歳になって急に本格化、3歳時の未勝利はなんだったのかと思われるほどの充実ぶりであった。

距離別成績

本格化後4歳以降の成績

1600m 7戦6勝
1800m 1戦1勝
2000m 3戦2勝

パーフェクト連対をしている

重馬場適性

本格化後4歳以降の成績 稍重まではこなすが、良馬場の方がよいタイプ

良 成績 9戦8勝
やや重 成績 2戦1勝
 4歳時1600万下タイム差なし1着 5歳時札幌記念2着
重・不良 未経験

脚質

本格化後4歳以降の成績

上がり3F1位記録 国内8戦中3回記録 
上がり3F2位記録 国内8戦中2回記録
上がり3F最速タイム 33.0秒(中山1600m)

脚質は差し又は先行が多いが、先行するとやや末が甘くなるところがある。

先行時の成績

4歳時安田記念 4角3番手 ヴァンセンヌにタイム差なし1着
5歳時安田記念 4角2番手 ロゴタイプに0.2秒差 2着

モーリスの競争成績まとめ

〇本格化までは時間がかかった。
〇良馬場の方がよいタイプ
〇差し脚勝負の方がパフォーマンスがよい

モーリス自身の血統

血統表

モーリス自身の血統解説

Northern Dancerの5・5×4・5 ついでHail to Reasonの5・5×6のクロスでSadler’s Wellsを強調した内容ではあるのだが、全体的にぼやっとしておりこのような配合の馬は仕上がりづらく開花しづらい傾向がある。
他には前面にクロスはなくNorthen Dancer Almahmoudの比較的シンプルな配合。底力のあるタイプではなく軽快なタイプであると予想される。

モーリス 種牡馬初年度産駒の成績 モーリス産駒の傾向

統計データ

初年度産駒が3歳の7月時点で年代別ランク2位
勝馬率 ・420 アーニングINDEX1.50

重賞勝ち馬

シゲルピンクルビー(フィリーズレビュー 芝1400)母父High Chaparral
ルークズネスト(ファルコンステークス 芝1400)母父ディープインパクト
ピクシーナイト(シンザン記念 芝1600)母父キングヘイロー

芝・ダート適性

はっきり芝向き 芝52勝 ダート22勝

距離適性

芝平均勝ち距離 1711m(2021年7月までの成績)
1400~2000mでの勝ち星が多い 2200m以上は1勝のみ

牡牝の傾向

賞金獲得上位10傑のうち 牡馬は8頭 牝馬は2頭で 牡馬優勢
Roberto系は男前血統で有名で牝馬は成績が落ちるので注意が必要。父スクリーンヒーローも同様の傾向があり由緒正しき男前血統ということ。

モーリス 種牡馬としての好相性血統・好配合パターン

モーリス自身の血統から配合の狙いを見当づける

モーリスの血統表の中から目立ってクロスが発生しそうなのはサンデーサイレンス Halo Roberto Danzig Lyphard Sadler’s Wells ノーザンテースト Northern Dancer

モーリスへの配合の狙い

国内牝馬にモーリスをつけると多くのの馬でサンデーサイレンスのクロスが発生することになる。またNorthern dancerもクロスするため、サンデーサイレンス強調を明確にするためには母方にHaloがもう1本なければうまく強調できない。母方にHaloがない場合は産駒5代目からにNorthern Dancerの多重クロスが発生するので、HaloとNorthern Dancerのどちらが強調されているのかわからない状況になり、開花しづらくなってしまう。
それを意識していけば答えはもうすぐ出てくる

モーリス配合成功パターン①  サンデークロスなし

サンデーサイレンスをクロスさせないでNorthern Dancerをひたすらに強調 Almahmoudの多重クロスを狙う

いささか極端な例となっているが、Sadler’s Wellsを強調したシゲルピンクルビーがよい例である。Sadler’s WellsはHail to Reasonを含む。Northern DancerとHail to ReasonのクロスでSadler’s Wellsの強調をしたのがモーリス自身であるため Sadler’s Wellsのクロスがマイナスになることはないとみている。

モーリス配合成功パターン② サンデーサイレンスとSadler’s Wellsのクロス 

Hail to Reason を共有するサンデーサイレンスとSadler’s Wellsを同時にクロスさせることで父モーリスを強調することができる。モーリス先に述べたようにSadler’s Wellsを強調した配合であるため、そのSadler’s Wellsをクロスさせることは父の傾向に沿う産駒になりやすくプラス。例えばルペルカーリアがその配合である。この馬の場合は母シーザリオを強調している

ルペルカーリアは母が名牝すぎてたまたま走った、Sadler’s Wellsのクロスは重すぎてということが懸念されていたが、ルペルカーリアについでカイザーノヴァも3000万円以上の獲得賞金を得ており、Sadler’s Wellsのクロスが有効であることの可能性は高い

モーリス配合成功パターン③ 母父にHalo×Lypahrd配合を選ぶ

日本ではディープインパクトに代表されるように、Halo×Lyphardの配合が多くあるのでこの特徴をもった馬を母父に据えることによって、母の父を強調させることができる。例えばピクシーナイトは他のノーザンダンサー系クロスよりもLyphardのクロスが一段前に出ている、上にHaloもクロスするさせることではっきりとキングヘイローを強調している。母父ディープインパクトの場合はサンデーサイレンス(父Halo)×Alzao(父Lypahrd)であるためキングヘイローほどでではないが母父をしっかり強調できている

相性のよい母父

ディープインパクト Halo×Lyphardのディープインパクトは相性がよい。ルークズネストを輩出

まとめ

モーリスは血統の字面よりも成功パターンの多い配合である。種牡馬デビューしたてのころは苦戦したものの、今では立派にアベレージを稼ぎ出している。アベレージは今後も出していけるはずなので、次は大物の排出がまたれる。

関連記事

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA