出資者からみる一口馬主クラブローレルクラブの楽しみ方。村田牧場生産馬がお薦め
一口馬主を始めるのに迷っている方に、実際の出資者からの情報があった方がよいと思い記載しています。筆者はローレルクラブに出資し楽しんでおりますので紹介。出資馬のど派手な活躍を望む方には地味に長く出資馬の活躍を楽しみたい方にはお薦めです。
目次
一口馬主クラブの分類
一口馬主クラブといっても経営形態の異なる種類のクラブがある。それは大きく3つにわけることが出来る。
牧場組合型。
牧場単独型。
バイヤー型。
牧場組合型とは参加している牧場が毎年毎年これという馬を提供してクラブが管理する形。中小牧場の集まりになることが多い。
牧場単独型はその名の通り大牧場が単独で運営している(例えばノーザンファームが運営するサンデーレーシング)
バイヤー系クラブはクラブが競りなどで募集馬を調達してそれを募集する。
牧場組合型のメリット・デメリット
メリット
大規模ではない贔屓の牧場がある場合、その牧場が組合に参加していればその馬に出資できる。
各牧場の名前を背負って募集がかかっているので、大外れの確率は他に比べて低い。もちろん信頼できる牧場から提供されていることは大前提。
特に牝馬は牧場に戻ることが約束されているため、いい募集馬(特に良血馬)が出ることもある。
デメリット
クラブの力が弱いため馬房の確保が後回しにされたりすることがある。
情報発信力がちょっと弱いこともある。
育成牧場がバラバラでいいのか悪いのかよくわからない
牧場単独型のメリット・デメリット
メリット
実績のある大手牧場の産駒が購入できる。
大手は生産数も多いので、血統に合わせた配合や調教を行うことができる。
特に牝馬は牧場に戻ることが約束されているため、いい募集馬(特に良血馬)が出ることもある。
売れ残りと思われる馬をつかまされたりする。(ただし外れとは限らない)
比較的募集価格(初期の購入費用)が安い
馬房の確保がスムーズに行われる。
外厩がしっかりしているので育成から一貫で面倒をみてくれる。
デメリット
人気のクラブが多く、欲しい馬が買えない
良血馬が高すぎて手が出せない。
血統が偏りがち
預託料(維持費)は高い
バイヤー系クラブのメリット・デメリット
メリット
競り価格が調べればわかる
血統が偏らない
競りが入っている分、プロの目利きが入っている(としておこう)
デメリット
馬の募集価格(初期の購入費用)が高い
ローレルクラブの紹介
ローレルクラブは牧場組合型
ローレルクラブは牧場組合型クラブである。日高地方の中小牧場の提供馬で構成されている。特に新冠の牧場が多く参加している。
主な活躍馬と提供牧場
ローレルゲレイロ (村田牧場)
カネツフルーヴ (高瀬牧場)
募集口数
200口 または 500口 と比較的分母が大きいクラブになっている
募集馬価格帯
総額500万円~2000万円の価格帯の馬が多い。比較的リーズナブル。
募集血統
種付け料が300万円以下の中堅種牡馬の子が多い。
カネツフルーヴが出ているようにダート向きの血統馬の募集も多い。
始めて間もないころはクラシック血統を狙いがちであるが、そのうちダート短距離を確実に走れる血統が買いたくなったりするものである。そんな人にはお薦め。
入厩する厩舎
流石に池江厩舎や藤沢厩舎といった超ブランド厩舎への入厩はほとんどない。中堅の厩舎が多い。提供牧場との関連が強い厩舎に入厩する模様。例えば村上欣也牧場なら加藤厩舎が多いといった具合。
募集馬牡牝の割合
牝馬の提供が比較的多い。牧場に戻したい牝馬を提供することが多いのであろう。
牝馬はかなりリーズナブルな募集価格に落ち着くことが多いので、決してマイナスではないと思っている。
維持費 ー 預託料
月会費が3300円かかる
預託料は厩舎による。またトレセンにいる場合と外厩・牧場にいる場合と金額が異なる。
トレセンにいる場合は70万円/月 外厩にいる場合は30~40万円/月が目安になる
ジョッキー
特に主戦に決まったジョッキーはおらず厩舎まかせの模様
再ファンド
超積極的に 再ファンドを実行している。
出資馬情報公開
会報(月1回) HP(現役競争馬は週1回 メールサービス付き)
ツイッターがある
会報は基本的にHPの紙版であるので、筆者的には不要だと思っている。
時代的に紙会報は上乗せオプションにして会費を500円くらい下げた方がいい。
公式HP
ローレルクラブ で検索してください。 リンクフリーなのかよくわからないので
募集馬の選択について メリットが多い
欲しい馬が買えるか?
買えます。某大手牧場クラブの会員さんから”欲しい馬がいても抽選になっているので欲しい馬が買えない”という話をよく聞くが、筆者はローレルでそんな経験をしたことがない。
出資締め切りはいつか?
満口にならない限り入厩の直前まで出資可能。これ、様子見ができるということです。
大手クラブだと抽選なので1歳の夏に出資馬が決まったら後はデビューが決まるまでずっと待ちである。けがをしようが、病気をしようがひたすらに耐えてデビューを待つ。2歳早期デビューする馬であればいいのだが、馬によっては3歳春でもデビューしない馬がいるのが現実。苦しい一口馬主ライフをいきなり送ってしまう可能性もある。しかしローレルでは2歳の新春までは完全に様子見といったことが可能。コメントと残口数を見ながら出資を決めれる。本格調教が始まってからのコメントでよいコメントが出ると一気に満口になることもあるので、毎週クラブHPはチェックする必要がある。
ちなみに筆者は大手牧場クラブの元会員なので、最初の出資は焦って1歳夏にしていたが、あまりに他会員のみなさんが様子見をしているので2年目からは様子をみながら出資をする作戦に切り替えた。
公式HP以外からの情報
大変少ないです。中小牧場出身の上、結構地味な活躍をする馬が多いので、大手メディアからの注目は少ないしブロガーも少ないと思う。
掲示板も人数少な目。したらば掲示板 ※ローレルで検索
そんな中、村田牧場が提供馬に対する情報を展開 https://blog.goo.ne.jp/muratastud
実際の出資馬の成績はどうなの?
筆者はこれまで4頭に出資 4頭デビュー済 3頭が勝ち上がり
だいたい3頭買って1頭勝ち上がれば上々という世界においてかなりよい成績ではなかろうか
現4歳 1頭 再ファンドで現役続行中 エッグベネディクト
現3歳 2頭 2頭ともに勝ち上がり ドナテッラ フロムディスタンス
現2歳 1頭 2歳2戦目勝ち上がり アニージョ
ローレルクラブに関するまとめ
地味目の血統ながらポツポツと活躍すること、募集馬の様子見をしながら出資を決めれることが大きなメリットとなっている。筆者は結構楽しめてます