2021 朝日杯フューチュリティーステークスレース回顧 勝ち馬ドウデュースの血統評価
そつないレース運びにより朝日杯を制したドウデュース。朝日杯のレース回顧とドウデュースの血統評価をお送りしたい。
目次
朝日杯フューチュリティ―ステークス 2021回顧
LAPタイム
LAP 12.6 – 10.6 – 11.1 – 11.9 – 12.1 – 11.9 – 11.2 – 12.1
前半3F 34.3 後半3F 35.2
前半はカジュフェイスが引っ張って3F目までが早い。4F目で急激にペースが落ち着いた。セリフォスはペースが速いにもかかわらず行きたがり必死にジョッキーが抑えている。逆にジオグリフは速い流れが未経験であったためついていけないのか後方2番手。ドウデュースは中段やや後ろ外目で馬なりの感じであったが4F目・5F目で流れが落ち着いたところをじわじわ外から差を詰める。
4コーナー抜群の手ごたえはセリフォス。直線に入って最内に突っ込んだアルナシームが一気に先頭に立とうとするが案外内は伸びない。外からトウシンマカオ、セリフォスの順で仕掛けて先頭が目まぐるしく入れ替わる。直線半ばでセリフォスのさらに外にいたのがドウデュース。無理せず追走、無理せず差をつめてきたので最後の坂前でも余裕たっぷり。坂を上りながらセリフォスをかわして先頭でゴールに飛び込んだ。
1番人気ジオグリフは加速しようとしたところ、ドーブネに弾かれて一反加速が鈍る。それでも再加速でして4着まで追い込んだのは立派。スムーズなら3着争い以上まであったと思われる。
ドウデュースの血統評価
ドウデュースの血統表
ドウデュースの血統評価
Lyphardの4×4があるが、他にNorthern Dancerが入らない現代では珍しい形態。Northern Dancerの父 母Nearctic NatalmaもクロスしないのでこのLyphardクロスは主張が少ないものと判断。Hail to Reasonもその父・母ともにクロスしない。この配合の中で最も影響が強いのはHail to Reasonの4×6・5とAlmahmoudの5・7×7を内包するHaloであると判断。
Haloと相性のよいLyphardやSeattele Slewとの関係性を活かした配合でハーツクライ産駒実績がある血の組み合わせはされている。ただし、強調された祖先が明確であるかというとそうではないので、トップクラスの争いでは遅れをとりそうな配合となっている。
ドウデュースの特徴
操作性
操作性の良さが最大の武器となっている。武豊ジョッキーの腕もあると思うが、ソツなく立ち回ってきっちり差してくるタイプである。ジョッキーが戦略上手であればあるほどに成績が上がってくると思われる。本馬はキーファーズの馬であるので武豊ジョッキー騎乗がデフォルトであるのだが。
末脚の確かさ
朝日杯まで3戦しているのであるが、どのレースでも34秒台の末脚で上がってきている。2戦目となったアイビーステークスではグランシエロが33.6の末脚で襲い掛かってきたが、クビ差しのぎきっている。東京のバカ速い馬場になった時には決め手不足になる可能性があることは覚えておきたい。血統上もTurn-toがクロスしないので瞬発力対応で見劣る可能性は大。
坂を苦にしない
朝日杯で坂でセリフォスをかわしたように、坂は全く苦にしている様子がない。
今後のクラシック馬券的には
皐月賞は狙いたい
ダービーは切りたい