種牡馬 スワ―ヴリチャード産駒の特徴・配合ポイント 血統からの分析

目次

スワ―ヴリチャードのプロフィール

父ハーツクライ

父ハーツクライは サンデーサイレンスとアイリッシュダンスの間に生まれた。母アイリッシュダンスは全10勝。牝馬ながら牡馬混合重賞を2勝、天皇賞秋・有馬記念にまで駒を進めた名牝。期待の大きかったハーツクライはダービーで2着。4歳時の宝塚記念・JCで2着した後、有馬記念でディープインパクトを破って優勝。勢いに乗って続くドバイシーマクラシックで圧勝。キングジョージであわやの3着と華々しい戦績を誇る。
本馬の他の代表産駒にドウデユース・シュヴァルグラン・リスグラシュー・ジャスタウェイなど。大レースに強い母父トニービンらしさを伝える種牡馬。
母系はアメリカの名牝系といわれるMyBupersに遡る。

母ピラミマとその母系

母ピラミマは2戦して未勝利。
産駒にはきさらぎ賞2着のバンドワゴン 他に4勝馬を2頭 3勝馬を1頭送る名繁殖牝馬
その母キャリアコレクションはアメリカで競争生活を送り、G1 BCジュベナイルフィリーズを2着するなど 重賞2勝。日本に輸入された。

スワ―ヴリチャードの競争成績

通算成績19戦6勝 全て芝のレースを使われ 1600~2500mの競争に参加

2歳時 3戦1勝 東京スポーツ杯2着
3歳時 5戦2勝 共同通信杯1着 ダービー2着 アルゼンチン共和国杯1着
4歳時 5戦2勝 金鯱賞1着 大阪杯1着
5歳時 6戦1勝 JC1着

代表レースには大阪杯をあげたい

1000m通過が1分1秒のスローとみるや一気に大外から先頭に進出。そのまま先頭から押し切るというMデムーロの神騎乗もあったが、阪神の内回りを力任せに押し切った。

競争馬スワ―ヴリチャードの特徴

大阪杯以外の重賞連対実績は左回り(金鯱賞以外は東京競馬場)に集中しており、父の母父トニービンの影響を感じさせる。
ジリジリと力をつけつつ長く活躍するのは他のハーツクライ産駒の活躍馬と共通
レースの上がり最速を繰り出したことは生涯で4回、3秒台で上がりつつも斬れ負けした安田記念・中山記念からしてもよーいドンの上がり勝負は苦手とみていい。
トニービンの力任せに長い直線を最後まで伸びるという特徴を強く受け継いだ。いい脚を長く使い止まらないというのが最大のセールスポイント

スワ―ヴリチャードの血統

5代のインブリードはなし 

スワ―ヴリチャード自身の血統解説

強調された血は父の母方アイリッシュダンスでGreySovereign-Nasrullah Hyperion Northern Dancer
Busandaとそれぞれのキーホースがしっかりとおさえられた。
トニービンらしさは血統表上からもしっかりと読み取れる。
また特筆すべきは母ピラミマ内に母の母方にAlmahmoudを経由しないMahmoudを2本含むことで、元々父内でクロスしていたAlmahmoudに加えて 父母間でMahmoudが4本存在することになり持続力のある末脚をアシストしている

スワ―ヴリチャード産駒の血統

スワ―ヴリチャードが種牡馬となった時に全面でクロスをしやすいのはサンデーサイレンス-Halo またはLyphard-NorthernDancerである。
どちらもAlmahmoudを持つために相性はよく 他の血を前面でクロスしない限りは勝ち上がりやすい血統構造となりやすいのが最大特徴となる。
勝ち上がり率は高くなる。 

大物を出そうとすると以下のパターンが多くなると思われる

①サンデーサイレンスHaloクロス スワ―ヴリチャード内にMahmoudが豊富にあることが要因として挙げられる。

②Northern Dancerの多重クロスでAlmahmoudの比率はどんどん上げていく

①②が揃いスタミナの核を作ることができればクラシック級の活躍馬も期待できる

種牡馬スワ―ヴリチャードの成績

2023年で産駒デビュー 2023年末での産駒成績

初年度 62頭が出走 勝ち馬20頭 勝ち馬率・323と素晴らしい勝ち上がり率

重賞勝ち馬
 コラソンビート(京王杯2歳S) レガレイラ(ホープフルS)

どちらの重賞勝ち馬もサンデーサイレンスのクロス+NorthernDamcerのクロスを持っている
レガレイラについてはNijinsky+Lyphardのクロスを持っておりスタミナの核はばっちり

スワ―ヴリチャード産駒の特徴

スワ―ヴリチャード産駒 芝/ダート

ここまでのところ芝21勝に対しダート4勝 と芝向きの傾向が出ている。
ただ決してダートがダメということはないはずである。

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