2020-2021 クラシック総集編 血統トレンドを振り帰り、今後繁栄する血統を考える。

2020-21シーズン 世代の頂点を決める日本ダービーが終結し、来週から次のシーズンのクラシックに向けた戦いが始まる。競馬のサイクルがまた1周したわけだが、ここで2021年クラシックを振り返ってみる。

主要レースの勝ち馬・2着馬

牡馬クラシック路線

牡馬クラシック路線を振り返る

ホープフルステークス
 1着ダノンザキッド (父ジャスタウェイ 母父Dansili)
 2着オーソクレース (父エピファネイア 母父ディープインパクト)

皐月賞
 1着エフフォーリア (父エピファネイア 母父ハーツクライ)
 2着タイトルホルダー (父ドゥラメンテ 母父Motivator)

ダービー
 1着シャフリヤール (父ディープインパクト 母父Essence of Dubai)
 2着エフフォーリア (父エピファネイア 母父ハーツクライ)

牝馬クラシック路線

阪神JF
 1着ソダシ (父クロフネ 母父キングカメハメハ)
 2着サトノレイナス (父ディープインパクト 母父Not For Sale)

桜花賞
 1着ソダシ (父クロフネ 母父キングカメハメハ)
 2着サトノレイナス (父ディープインパクト 母父Not For Sale)

オークス
 1着ユーバーレーベン (父ゴールドシップ 母父ロージズインメイ)
 2着アカイトリノムスメ (父ディープインパクト 母父キングカメハメハ)

マイル路線

朝日杯FS
 1着グレナディアガーズ (父Frankel 母父Harlington)
 2着ステラヴェローチェ (父バゴ 母父ディープインパクト)

NHKマイルC
 1着シュネルマイスター(父Kingman 母父Soldier Hollow)
 2着ソングライン (父キズナ 母父シンボリクリスエス)

主要レースの連対の傾向をみる

①ディープインパクトについて

ここ10年以上クラッシクの主役を張ってきたディープインパクトについて考察。すでに他界している種牡馬で最終産駒は2020年生まれ。あと2世代。今年も牝馬クラシックにはアカイトリノムスメ サトノレイナスを連対させてきた。ダービーには7頭出走と相変わらずの強さ。その中でもシャフリヤールがダービー馬として世代の頂点を極めた。

赤丸がSir Gayload Turn-to Secretariat血脈

ディープインパクト産駒活躍馬の傾向は変わらず、母方にSir Gayload Turn-to Secretariatを持つ馬の活躍が目立ったし、Lypahrdクロス持ちのサトノレイナスを出し相変わらずの活躍ぶりである。また、母父としても存在感を強めており、当分サラブレッドの血統に影響を与えることになりそうだ。特にエピファネイアとの組み合わせでは1歳年上のアリストテレスに続き今年はオーソクレースを送り込んでおり、トレンドとなりそうな気配がある。

②若い世代の種牡馬について

これからリーディングを争っていく若い世代の種牡馬について考察。新種牡馬ではドゥラメンテが皐月賞2着タイトルホルダーを出した。ドゥラメンテはタイトルホルダー以外にGⅠ戦線で活躍する馬が出せておらず少し心配。ゴールドシップがオークス馬ユーバーレーベンを出したが、この馬は鬼っ子。母方がTurn-to血脈を多数持つ馬でゴールドシップらしくない配合。中でもエピファネイアは毎年GⅠ級を出してきそうな気配が漂う。

赤丸がSir Gayload Turn-to Secretariat血脈

血統的にもTurn-to血脈が自身に5本あるので、サンデー系を組み合わせるとスピードは確保される。ただRoberto系だけに安定して活躍馬を送り出すかというとそうでもないので、あまり若駒に血統で入れ込みすぎない方がよさそう。特に一口出資する場合は母父ディープインパクトで高額設定がされそうなので回収できない馬も多数出そう。それでもホームランは打つので取捨選択が難しそう。

③新世代の配合

新世代の配合馬の活躍がみられた ソングライン内にあるサンデーサイレンスのラインクロスがそれである。

Coup de Folieの父がHalo

サンデーサイレンスのクロスがイメージほど活躍馬を出さないのはHalo ロイヤルチャージャーがクロスにならないので血の明確さが欠けやすいと考えていたが、そんな中ラインクロスが出来ると活躍馬が出ることがソングラインから証明できたということは生産界では大きな出来事だと思う

Frankelの活躍

今年もFrankel産駒が走っている。日本には重すぎて定着しないと言われ続けてきたSadler’s Wellsの父系である。今年もグレナディアガーズが活躍した。この馬はMr.ProspectorとBlushing Groomをクロスしてスピードと前進気鋭を補っており、ミスプロらしい馬になっている。世代を経て日本の馬場にも適応できる血が出てきたとみるべきであろう。

2021-22シーズンを血統的に予想してみる

2021ー22シーズンはディープインパクト産駒の実質ラストシーズン。変わらずクラシック戦線を賑わすと思われる。もともと交配相手は良血揃い。加えて配合の傾向、成長のデータもしっかりと取れているためラストシーズンはノーザンファームが必勝体制で来ると思われる。ディープインパクトはノーザンファームやノースヒルズなど大手の良血牝馬を持つ牧場に活躍馬が集中しているのであるが、次世代を担うであろうエピファネイアはラフィアン系からデアリングタクトが出るなど、すでに繁殖を選ばない傾向が出ているのである。よってディープインパクト産駒が大本命でいいと思われる。対抗はエピファネイア産駒ですな。
新種牡馬はクラシックを賑わしそうな顔ぶれが少し少ない。キタサンブラック シルバーステート ロゴタイプくらい。この中ではロゴタイプが面白そうな血統構成をしている。Sadler’s Wells系の馬だが注目したい。

みえてきた今後の血統トレンド

みえてきた今後の血統傾向だが、今の日本はNasrullahが7代目くらいに下がりNorthern Dancerが5・6代目Hail to Reasonが4・5代目という血統構成の馬が増えてきた。サンデーサイレンスが輸入された20年ほど前はNorthern DancerとHaloでAlmahmoudをラインクロスさせスピードと瞬発力を武器にする馬が大活躍していたが、もはやAlmahmoudも7代目にまで下がってしまった。ラインクロスの中心とすべき馬が見当たらない時代に突入しつつあるのである。サンデーサイレンスの血は爆発的に広がっているが、その父Haloはサンデーサイレンスを経由しない血がまだ少ないので、クロスさせても強い影響を出せない。また、サンデーサイレンスの母方は異系であってNorthern Dancer Nasrullah Mr.Prospectorなど他の主流の血を含まないのでサンデーサイレンスに血を集合させることが難しいのである。
そんな中ソングラインでサンデーサイレンスのラインクロスが実績を残したことは大きな手掛かり。サンデーサイレンスの血を持ちかつサンデーサイレンスを経由しないHaloの血を持つ、そしてTurn-to血脈を多く持つ馬が種牡馬として活躍しそうである。実はサトノダイヤモンドは注目。
しかし理論通り簡単に活躍馬が出るわけではないので、しばらくはHail to ReasonとNorthern Dancerを併せ持つ血をクロスさせる、またはそこに血を集めることによって活躍馬が出るという時代が続くと思われる。具体的にはエピファネイア・モーリス内にあるSadler’s Wellsなどである。実はすでにデアリングタクトに実績がある。
デアリングタクトはSadler’s Wells≒Nureyevのニアリークロス持ち Northen Dancer-Almahmoud Hail to Reasonをクロスさせた馬である。一見サンデーサイレンスの3×4に目を奪われがちであるが配合のポイントはサドラー

終わりに

今シーズンも 競馬には大変楽しませていただきました。関係者の皆様の努力に本当に感謝しております。コロナ渦という大変な状況においても競馬が止まることがなかったことは不幸中の幸いでした。来シーズンも感謝しつつ思う存分に楽しませていただきたいと思っております。ありがとうございました。そして今後もよろしくお願いいたします。

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