種牡馬徹底分析 暴君オルフェーヴル 優秀なステイゴールド後継種牡馬

皆さんのイメージよりも優秀な種牡馬 オルフェーヴルを特集。

目次

オルフェーヴルの競争成績

通算成績 21戦12勝 GⅠ 6勝
2歳時 3戦1勝
3歳時 8戦6勝 クラシック三冠 有馬記念 スプリングS 神戸新聞杯
4歳時 6戦2勝 宝塚記念 フォア賞 凱旋門賞2着
5歳時 4戦3勝 有馬記念 大阪杯 フォア賞 凱旋門賞2着
筆者の独断ですが、代表レースは引退レースとなった5歳時の有馬記念

オルフェーヴルの脚質

差しが得意 ただしパンパンの良馬場で切れ味勝負をするよりも、やや時計のかかる馬場を力強く差すタイプ。
ややパワーに勝ったタイプであった。不良馬場・重馬場は得意で凱旋門賞も馬場を苦にしていた様子は全くなかった。

オルフェーヴルの血統構成

オルフェーヴルの血統解説

ステマ黄金配合の成功パターン。ゴールドシップと同じくノーザンテーストを活かした配合となっている。ノーザンテーストの4×3が最上位のクロス。Lady AngelaとAlcideの母Auroraのニアリークロスが存在する。ノーザンテースト内のAlmahmoud – Mahmoud Hyperion が幾重にも重なっているのがこの配合の長所。スタミナはメジロマックイーンからだが長距離向きかというとさほど という程度である。長距離適性では明らかにゴールドシップに軍配が上がる。全兄に有馬記念・宝塚記念の覇者ドリームジャーニー。

オルフェーヴルの血統と競争成績の相関

ノーザンテーストの影響を強く受けた血統であり、競争成績であるといっていいと思う。
2歳から5歳まで大きな故障なく走り続けた丈夫さはまさにノーザンテーストの特徴。兄ドリームジャーニーも故障なく走り続けた。
気性の激しさは父ステイゴールド 母父メジロマックイーンなので割愛してもいいレベル。ノーザンテーストの賢さよりも勝った。
我慢強さは重馬場を耐えぬく面も持ち合わせておりまさにノーザンテーストの特徴。

オルフェーヴルの種牡馬成績

世代別順位 2021年8月現在

2015年産駒 5位 (ラッキーライラック エポカドーロ)
2016年産駒 3位 (マルシェロレーヌ)
2017年産駒 6位 (オーソリティ)
2018年産駒 12位
2019年産駒 46位

GⅠ勝利産駒

エポカドーロ (皐月賞)
ラッキーライラック(阪神JF エリザベス女王杯-2回 大阪杯)
マルシェロレーヌ(BCディスタフ)

オルフェーヴル産駒の傾向

成長タイプ 晩成

2歳戦からポンポン勝ち上がる産駒は稀 基本的に年明けの未勝利戦を勝ち上がり長く活躍する。

芝 - ダート

重賞戦線で活躍する馬が芝馬ばかりなので芝馬のイメージが強いが 実はダートの方が勝率が高い。馬券買うならダート下級条件がいい。

距離適性

芝は1800~2400mが得意。マイル以下が全くダメというわけではない。
ダートは1600以上は欲しい。

種牡馬オルフェーヴルの成功パターン

ノーザンテースト強調型

やはりノーザンテーストをしっかり強調するパターンが成功しやすい。特にノーザンテーストを意識しなくてもほとんどの配合でオルフェーヴルの母方エレクトロアートが強調する形になってくる。どちらかを強調することができたらMahmoud Hyperion Native Dancerは連動してくる構造になっているため、エレクトロアート内の血をクロスさせる手法が面白い。

エレクトロアート内のクロス成功例として ラッキーライラックをみていきたい。

最上位はノーザンテーストの父内クロスでDanzig Sadler’s Wellsが母方から入ってNorthern Dancerをしっかりクロス。父の母方エレクトロアート内Lt.Stevensの父はNantallahでこれはSadler’s Wells内Thongの父である。このNantallahのクロスによってエレクトロアートの影響は更に高まっている。母内Mr.Prospector-Raise a NateiveのクロスもNative Dancerを通じてノーザンテーストにつながっている。

ここから読み取れることはSadler’s Wellsは明らかにプラスに作用すること、母方Mr.Prospector系が入っても十分に対応できるということである。できればRase a Nativeを単独で持っていた方がプラスである。

もちろんノーザンテーストのクロスやVice Regentなどでニアリークロスを作るのもプラス
マルシェロレーヌはフレンチデピュティ内Vice Regentとノーザンテーストのニアリークロスパターン

サンデーサイレンスクロス型

サンデーサイレンスをクロスさせるのも成功しやすいと思われる。オルフェーヴルの場合はノーザンテーストの位置の関係上Halo よりも サンデーサイレンスの方がいい。

シーザリオ一族なので配合例としてはあまり適していないのかもしれないが、オーソリティのようなパターン。
サンデーサイレンスをクロスしHail to Reason Turn-toをひたすらにクロスさせるパターンである。ただしノーザンテーストも強い主張をしてくるので、何をシンプルに強調するかということがわかりづらくなってしまうのは間違いない。このパターンを狙うのであれば、オルフェーヴルをつける意味はあまりないかもしれない。

オルフェーヴルのまとめ

オルフェーヴルは血統構成上 非常に優秀な種牡馬である。 しかもTurn-to系の多重クロスが当たり前の時代にあって異なるタイプの配合ができるので非常に有利である。ぜひともノーザンテースト強調型で世界を制してもらいたいと思う

関連記事

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA