社台グループ血統の象徴的存在であるドゥラメンテは種牡馬として成功できるのか?

本日は種牡馬2年目ドゥラメンテについて解説。8月時点で2歳リーディング首位となったが、大物出現が待たれる昨今、血統面から成功配合を探ってみたい。

ドゥラメンテのプロフィール

父キングカメハメハ
母父サンデーサイレンス
母母父ノーザンテースト
母母父ガーサント
と社台グループを代表する種牡馬を歴代重ねてきた。

母系はもっと絢爛豪華
母アドマイヤグルーヴ(エリザベス女王杯)
祖母エアグルーヴ(年度代表馬 天皇賞秋 オークス)
曾祖母ダイナカール(オークス)
自身で4代連続GⅠ競争勝利を達成した。社台グループというよりも日本を代表する血統背景を持つ。

2021年8月 9歳にして没

ドゥラメンテの競争成績

通算成績 9戦5勝
 2歳時 2戦1勝
 3歳時 4戦2勝 皐月賞 ダービー
 4歳時 3戦1勝 中山記念

競争馬ドゥラメンテの特徴

上がり33秒台の瞬発力と末脚の持続力を併せ持つスーパーホース。
超瞬発力型とスローペースの競馬をすると差し届かないことがある。
かなり操作性が悪かったためミルコデムーロでも苦労していた。

ドゥラメンテの血統表

ドゥラメンテの血統解説

5代内クロス馬はAlmahmoud Northern Dancer Hornbeamでこれらが5代目に並び一見何を強調したいのかわからない配合。しかしこれらの血は祖母エアグルーヴの構成要素であり、ノーザンテースト - Lady Angela - Hyperion を通じて見事に連動している。
ノーザンテースト内にあるLady Angelaの3×2 Hyperionの4×3の主張が強いため、Hyperionの息子Hornbeamはノーザンテーストに直結。AlmahmoudはNorthern Dancerの曾祖母である。また、Hornbeam≒パロクサイドであってエアグルーヴを強調した配合であることがお分かりいただけると思う。この配合のキーはノーザンテーストである。
キングカメハメハ×トニービン×ノーザンテーストの配合にはラブリーデイなど活躍馬多数である。
ネット上ではHornbeam≒パロクサイドだから走ったと書いてあるページが多いが、当ページとしては優先指向として示してある”強調している祖先が明確であること”がしっかりできているから走ったと考えている。強調されているのは祖母エアグルーヴである。近い祖先にあるニアリークロスが走る事例が多くあるのは間違いないが、”ニアリークロスがあるから走る”と読者に誤解させる表現が巷に溢れているがあまりよくないと思う。そもそも5・6代も前に遡ればだいたいのサラブレッドにはニアリークロスになってしまうのである。ニアリークロスも含めてどの血を強調しているのかを考える必要があると思う。
話がそれてしまったが、スタミナは祖母エアグルーヴ同様にトニービンからHyperion系のスタミナを補給しておりクラシックディスタンスどんとこいという馬である。

ドゥラメンテの種牡馬成績

22年4月現在の世代別賞金獲得ランク
2018年度産 3位 活躍馬 タイトルホルダー(菊花賞)
2019年度産 2位
2020年度産 これからデビュー

ドゥラメンテ産駒の活躍馬

タイトルホルダー (母父Motivator) 菊花賞 弥生賞 日経賞 皐月賞2着
スターズオンアース (母父Smart Strike) 桜花賞
アリーヴォ (母父Harlan’s Holiday)小倉大賞典

ドゥラメンテ産駒の傾向

芝/ダート

芝馬のイメージが強いが ダートでも勝率が落ちることはない。

距離

1200を走る産駒も登場しているが、本質的には1800以上で狙いたい

牡牝

圧倒的に牡馬優勢である。獲得賞金上位10位以内牝馬なし
上位20位以内 牝馬5頭

脚質 

クラスが上がると先行脚質の馬が目立っている

まとめ

牡馬優勢・先行脚質・1800以上ということでスピード 瞬発力が足りていないというデータになっている。

種牡馬ドゥラメンテの配合ポイント

スピード・瞬発力が足らないのでスピードを強調していきたい。
ランダムに配合すると前面でクロスしやすい血はサンデーサイレンス Mr.Prospector Halo Nureyev Hail to Reason ノーザンテーストとある。父の傾向を引き継ぐのであればトニービン・ノーザンテーストをクロスしたり、Northern Dancerだけをクロスさせることが考えられるがこの血統構成では前述のクロスしやすい血がどれか引っかかるためなかなかに難しいのである。この配合の壁が乗り越えられないのでドゥラメンテから大物が出づらい。
スピードだけを狙うのであればMr.Prospectorという選択肢もあると思うが、おそらく下級条件止まりとなってしまう産駒が多く出て一部の上級産駒だけが走るということになってしまうのであろう。
このような血統背景を持つ馬は活躍馬が母方頼みになってしまうので、次々と重賞活躍馬が誕生するということは考えづらい。ノーザンファームが良牝馬をうまく連れてくるとできるのであるが。本当にやれそうで怖い。実際Danehill Dancer牝馬などを種付けしておりやってそうな感じ

タイトルホルダーの血統構成

唯一の重賞勝ち馬タイトルホルダーの血統をみてみよう

タイトルホルダーの血統をみてみるとMr.Prospectorの4×5はその父Raise a Nativeがクロスになれなかったためにそれほど影響がない。主張されている血はNureyev ≒ Sadler’s Wellsで明確である。Sadler’s WellsはNorthern DancerとHail to Reasonを両方持っているためHail to Reasonのスピードを加えつつ連携を保つことに成功する。ただSadler’s Wellsは日本の芝での実績には乏しいため、マイル~2000の重賞をガンガンスピード勝負という馬は出づらい。上りのかかる中長距離で活躍しそうなタイプ。

このように母に都合のよい血をもってくることが活躍への近道となってくる。

ドゥラメンテにとって相性のよい血-大物を出す血

Mr.Prospector と Mill Reefの同時クロスが相性がよい
タイトルホルダー、スターズオンアースの2頭のGⅠ馬がこのパターンである。

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