種牡馬血統分析 サートゥルナーリア産駒の傾向・特徴をつかむ
期待の新種牡馬サートゥルナーリア産駒の傾向を血統面から予想。どんな血統の馬が勝ち上がるのか予想していく。ディープインパクトとの間にニックス関係が予想される
目次
サートゥルナーリアのプロフィール
父ロードカナロア
父ロードカナロアは次世代のリーディングサイアー候補。豊かなスピードと単なる短距離馬ではない持続力を兼ね備えた種牡馬。代表産駒はアーモンドアイ(牝馬3冠・JC他)サートゥルナーリア(皐月賞・ホープフルステークス)他
母シーザリオ
母シーザリオは近年の日本を代表する名牝。オークス アメリカンオークスと日米オークス制覇と競争成績抜群。それだけでなく繁殖成績も抜群。エピファネイア(菊花賞・JC)リオンディーズ(朝日杯)当馬と3頭のGⅠ馬の母となった。
サートゥルナーリアの競争成績
通算成績 10戦6勝
2歳時 3戦3勝 ホープフルステークス
3歳時 5戦2勝 皐月賞 神戸新聞杯
4歳時 2戦1勝 金鯱賞
LAP 12.3 – 10.5 – 12.0 – 11.8 – 12.5 – 12.1 – 12.2 – 11.7 – 11.6 – 11.4
上がり3Fの競馬となった珍しい皐月賞。瞬発力をいかんなく発揮して差し切り勝利。
サートゥルナーリアの競争馬としての特徴
距離に限界があったとされている。 4歳時の宝塚記念では2200は良馬場でギリギリとルメールから言われている。ダービーでは前半ハイペースとなり追い込みに向いた展開となったが、直線弾けきれず4着。
スローで脚が溜まるととてつもない瞬発力を発揮して後続を突き放して勝利していた。
サートゥルナーリアの血統評価
サートゥルナーリアの血統表
サートゥルナーリアの血統評価
Nureyev ≒ Sadler’s Wellsの5×3が最前面クロス。Sadler’s Wells内はNorthern Dancerと母父Bold Reasonの父Hail to Reasonがクロスされている。一方父方ロードカナロア内ではSecretariat=Syrian Seaの全兄弟クロスはニアリー関係にあるSir Gayloadその父Turn-toを通じてHail to Reasonにつながっており、そのスピード スタミナをSadler’s Wellsに伝えることに成功している。
Sadler’s Wellsのニアリー Nijinskyのクロスなどスタミナの血は豊富に持っており、それだけでスタミナ優位が心配なほどの配合であり、ダート馬となるおそれがあったが、Secretariat Sir Gayloadの血が3本あることの影響が強かったのか芝の瞬発力勝負ができる馬となった。
種牡馬サートゥルナーリアへの配合ポイントと産駒の特徴
配合のポイント
父ロードカナロアはマイルで活躍した馬ではあるが、全体的にサートゥルナーリアの血統は重いのである。一部の馬が芝の高額条件で活躍し、ダート馬も多く出るとみた方がよさそうだ。Sadler’s Wells Nijinsky His Majestyスタミナの血は豊富。できるだけスピードの血をクロスさせて勝ち上がり率を上げていった方がよい。うっかりNijinskyを増幅するとスタミナ自慢のダート馬量産ということもありえる。
血統表を見ると目に付くのはStorm Cat(母父Secretariat)と Sir Gayload サンデーサイレンス。嫌が上にもとある馬とのニックスを思い出させられる。
サートゥルナーリアとディープインパクトはニックスではないか?
サンデーサイレンスの4×3のクロスにHail to Reason Sir Gayload のTurn-to系 Sir Gayload≒Secretariatが絡んで父と母父までで産駒内に6本存在するので、スピード、きれ味にはかなりのインパクトを持つ産駒が登場することになりそう。ディープインパクト×Storm catのニックスを含んでいるのもポイントが高く、かなりの率で活躍馬を出すと予想される。マイナスが出るとすればでNorthern Dancerが産駒5代目に存在するので母方の世代が古い場合はNorthern Dancerが主張を強くしていまいち決め手に欠く馬が登場しそう。
サートゥルナーリア×グランアレグリアは強烈な配合
サートゥルナーリア×グランアレグリアの仮想配合は強烈である。母母方からもSecretariatが2本サポートに入るので決め手という意味でものすごいポテンシャルを秘めていそうである。