注目血統馬:ウォーターナビレラ Alzao≒ダンシングブレーヴにHail to Reasonの多重クロス
注目のシルバーステート産駒 ウォーターナビレラはAlzao≒ダンシングブレーヴを中心にTurn-to系の血を大量に注ぎ込んだ配合。ドーブネのAlzaoのクロスに続いてAlzao ダンシングブレーヴにも注目
目次
ウォーターナビレラのプロフィール
父シルバーステート
父シルバーステートは未完の大器といわれ、重賞戦線では活躍できなかったディープインパクト産駒。種牡馬としてはいきなり重賞勝ち馬を輩出し注目を集めている。
10月末での2歳リーディング7位
母系
直近で活躍した馬は兄にソイカウボーイ(兵庫ジュニアG 3着)
ウォーターナビレラの戦績
通算成績4戦3勝
阪神JF
比較的スローで流れた前半を早めに抜け出したものの、切れ味で1・2着馬に見劣り3着。自身は34.5で上がり3Fをまとめたが、勝ち馬には33秒台の脚をつかわれた。切れ味勝負は分が悪いことを証明してしまった1戦。やはり血統予想通りオークス向きなのか
ファンタジーSで重賞初制覇
LAP 12.3 – 11.0 – 11.1 – 11.5 – 11.5 – 11.7 – 12.0
前半3F 34.4で入りそのまま息の入らない流れで4角にと見えるが、実は逃げ馬が後続を3馬身ほど引き離して逃げている。そのため2番手につけたウォーターナビレラの入りは35.0。後半は34.7でまとめたので、実際のレースは平均ペースで流れていたとみていいであろう。冷静なペース配分が光った一戦。さすが武豊騎手。
2着ナムラクレアとは決め手の差を見せつけたかたち。
ウォーターナビレラの血統表
ウォーターナビレラの血統解説
まずAlzao≒ダンシングブレーヴの4×3がみれる。その上Halo Sir Ivorもクロスになっておりキングヘイローを見事に再現していることがわかる。強調されている血はキングヘイローで明確。この強調されている血が明確である場合は決め手に優れた競走馬となる可能性が高い。さらにHail to Reasonを共有する形でHalo と Robertoが結合。Turn-toを共有する形でHail to ReasonとSir Ivorが結合している。父の父方・母方 母の父方・母方にTurn-toをおいてスピードを強化していることがこの配合のよいところ。
スタミナはRoberto×Nijinskyが成立しており豊富。距離の融通性がないということにはならないのでいいのだが、Robertoのクロスが前に出ているため、牝馬らしい一瞬の切れという点では見劣りするかもしれない。桜花賞よりはオークス向き。
気になる点は近親度の強さと比較的早い成長段階で短距離を使ったこと。
成長と距離延長に対応するためには鞍上を固定したいところ。