ノーザンテースト クロス効果が高い種牡馬 Lady Angelaの2×3が強烈なインパクト馬
ノーザンテーストのクロス持ちの馬が大活躍する時代になってきたので、ノーザンテーストを特集
目次
ノーザンテーストの血統
なんといってもLady Angelaの3×2が異色のNorthern Dancer産駒である。
父Northern Dancer
父Northern Dancerはアメリカクラシック二冠馬にして、世紀の種牡馬 世界中の馬たちの血統表の中にNorthern Dancerの名前がある。英・愛リーディングサイヤーを4回 北米リーディングサイヤーを2回獲得した。その遺伝力はすさまじく息子の代で各国のリーディングサイヤーを獲得。英・愛ではNijinsky Sadler’s Wellsが 日本ではノーザンテーストが フランス・アメリカではLyphardが猛威をふるった。
ノーザンテーストの母系
祖母Lady AngelaがNorthern Dancerの父 Nearcticの母である。
ノーザンテーストの競争成績
通算成績は20戦5勝
フランスのGⅠ フォレ賞(芝7F)勝ち
英2000ギニー 4着 英ダービー 5着
ノーザンテーストの種牡馬成績
リーディングサイヤー 10回
代表産駒 GⅠ勝ちのみ
ダイナガリバー(日本ダービー・有馬記念)
アンバーシャダイ(天皇賞春・有馬記念)
ギャロップダイナ(天皇賞秋・安田記念)
シャダイソフィア(桜花賞)
ダイナカール(オークス)
アドラーブル(オークス)
シャダイアイバー(オークス)
ノーザンテーストの母父としての成績
リーディングプルードメアサイヤー 17回
母父として大変優秀であった
ノーザンテーストの後継種牡馬
アンバーシャダイ ー メジロライアン(宝塚記念) ー メジロブライト(天皇賞春)のライン
メジロライアンはメジロドーベル(オークス他)を輩出
ダイナガリバーはファイトガリバー(桜花賞)を輩出
ノーザンテーストと相性のよかった系統
サンデーサイレンス系
ダイワスカーレット ダイワメジャー デュランダル アドマイヤマックス他
トニービン系
エアグルーヴ サクラチトセオー トーセンジョーダン他
テスコボーイ系
サクラバクシンオー サクラキャンドル
ディクタス系
サッカーボーイ
ノーザンテーストを使った配合の血統解説
なんといってもLady Angelaが3×2 であるので産駒内でものすごく主張する。例えば父サンデーサイレンスのデュランダルの場合は父母のクロスだけを見ている場合の最上位クロスはAlmahmoud 4×5なのであるが、同じ4・5の位置で母内クロスLady Angelaが発生しているのである。この2つのクロスはNorthern Dancerいやもっといえばノーザンテーストの構成要素であるので、自ずとノーザンテーストが強調されることになる。更にLady AngelaはHyperionの娘であるため、父方にHyperionがあれば更に主張は強まる。サンデーサイレンスは母母方にHyperionを含むため、サンデーサイレンス×ノーザンテースト牝馬の配合がサンデーサイレンスらしさをあまり受け継がなかったのはそのせいである。
デュランダルの配合をみてもらうと ノーザンテースト内はVictoria Park内以外はクロスがしっかりとついていることがわかる。更に母母方Alycidonの母AuroraはLady Angelaとニアリーであるのでゴリゴリのノーザンテースト強調型であることがわかる。
サンデーサイレンス×ノーザンテーストがサンデーサイレンス産駒らしくないことは、サンデーサイレンス産駒特に牡馬は1600~2400のクラシックディスタンスを得意とする馬が多く輩出されておりスプリント・短距離路線は苦手とされていたがサンデーサイレンス×ノーザンテーストの組み合わせからデュランダル・アドマイヤマックスの2頭のスプリント王者が誕生していることが証明している。
ちなみにさきほどあげた相性のよかった血統は全てHyperion GainsBorough系を持っている。
ノーザンテーストのクロス効果
ノーザンテーストはクロスにより以下の効果が出ることが多い。
丈夫・我慢強く消耗戦に強い・スピードが出る
ノーザンテーストのクロスを使った活躍馬
オルフェーヴル ドリームジャーニーの兄弟
コスモプラチナ
メジロマイヤー
ゴールドシップ(ニアリークロス)
フラムドパシオン(ニアリークロス)